各章の引用が続きます。主な古典の中では、一番詳しいと思います。
「相合」の定義で、「相」字の意味を軽く理解しておかないと、以後の文章に対する誤解が生ずることがある。ここでは面倒なので省略する。
「合」は吉であることを、おおまかに述べた上で、凶事を占って合を得るとどうなるか?ということについての解説に移る。
明快な判断だが、月建に墓絶を看るのは特徴的である。子卯の刑はよく見かけるが、刑を取らない場合でも、応爻の忌神が日辰の生を得て世爻を剋している。どのような流派でも、占断は同じとなるのであろう。
六合卦を得ることについては、実は通行本ではカットされている。ここでも削除に従う。但し、例としては、婚姻章に記述がある。ここでは解説しないが、【易冒】の、「咸」「臨」「節」「泰」を得たら即吉とし、「睽」「革」「解」「離」を得れば即凶として、そこで判断を打ち切ることについて「泰」を得た場合を挙げた反論がある。
六冲卦が六合卦に変じるものは、データを集積した結果、用神を看ずに卦象のみで吉と判断して良いようである。非常に例外的ではある。ここに挙げられた占例も、婚姻占で、六冲卦の、しかも「離」を得ている。非常に不吉ではあるが、そもそも「離」は、分離の意と同時に、離れていたものがくっつく意がある。
用神が日月に臨むものは、吉の上に吉との記述は、一見不自然だが、恐らく条件の一つとして包括されるのであろう。当然凶事を占う場合にも強力に作用する。
陰宅風水に関しては、この場での解説を省略させていただく。
これは、用神の旺衰によって原因と対策を判断している。素直に従い、改善すれば大吉というのは、六合卦が六合卦に変じるからであろう。「困」卦を得ているのも、非常に象徴的である。「困」は沢の水が涸れた象である。
これは、別本から「合中帯剋」に関する部分を追加したもの。詳細は省略させていただく。
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