雑記

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射覆(上)

射覆(セキフ、セキフク㊟1)というのは、何かで「覆われたもの」を「射あてる」遊びであり、現在でも占い関係の余興などでもしばしば行われる。古典に記された代表的なものでは、漢書の東方朔のエピソードにあるのがこれで、 上嘗使諸數家射覆。置守...
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「呪」という字

先日発売された《奇門遁甲呪術》であるが、表紙に使用する題字の揮毫を依頼され、書体を隷書に決定してから調べている時にちょっとした問題に直面した。 「呪」が隷書に無い。説文にも無い。 仕方がないので、それっぽくでっち上げて書き上げた...
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技術と実践

書籍を読んで学ぶことに就いて批判的な人は、実践を重視するので、技術を高めるべきだと主張する。書籍を後生大事にすることと、実践経験を積むことについては、たとえば荘子に掲載された小話に次のようなものがある。 桓公讀書於堂上。輪扁斲輪於堂下...
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斎、堂、館、閣と号の命名

屋号や書斎、自身の通名等を考える際に悩んだことがある者は多いと思う。たとえば、自分の部屋、書斎に名前を付けるとする。 「○○斎」「○○堂」「○○館」「○○閣」を始め、「○○楼」「○○庵」「○○軒」「○○処」等々がある。ただし、現代の日...
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靈獸の捕獲

「春秋」という典籍がある。これは魯の年代記の記録を孔子が編纂したものとされ、経書の扱いを受けており、通常は解説である「伝」とセットとなっている。この「伝」には、「左氏伝」、「公羊伝」、「穀梁伝」の三伝が伝わっている。この「春秋」の哀公十四年...
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論語中の鬼神と祭祀

論語の中から、神や先祖を祀る事に関する文をいくつか拾ってみる。 先進篇に、子路が孔子に鬼神の祀り方を質問した記述。 季路問事鬼神。子曰。未能事人。焉能事鬼。敢問死。曰。未知生。焉知死。 季路 鬼神に事ふるを問ふ。子曰く、未だ人...
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易占での爻の選択及び爻辞の参照に就いて

易占では、多彩な立卦法と判断法が存在するが、爻辞を選択する場合、日本では三変筮を利用する。これは周易を雜占に活用してきた者の見識である。この占法は、日本で発達し、天才を多数輩出してきた。ただ残念なことに、易に対する理解が浅薄な者も出てきてし...
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春秋左氏伝に記載された国都移転占について

  春秋左氏伝の文公十三年に、邾の文公が国都を繹に移転することについて、担当者と話し合う記事がある。この伝は、春秋三伝の内、公羊伝と穀梁伝には経文のみで伝文が無く、左氏伝にのみ記載がある。この当時は、方位術の確立以前と思わ...
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