增刪卜易で読む「總斷千金賦」(15)

增刪卜易で読む「總斷千金賦」

再び「死墓絶空」「刑冲剋害」等の吉凶の読み取りと確定について。增刪卜易には、十二運に関する削除と、旺衰と官鬼について二項目を追加する。

用神は冲剋等を受ければ必ず影響がある。旺衰によってその強弱を測る。

月建によって元々の力量を測り、日辰によって経過と応期を知るのである。日辰に墓絶であれば、月建に休囚していれば凶である。旺相であれば、墓絶が応期と事情を示す。

進退に関しては、後に「進神退神章」を取り上げて解説する。

十二運に就いては、「長生」「帝旺」「墓」「絶」以外に特別な意味を持たせないのが解り易い。特に墓絶は、その状態が判断の要となる。それ以外は生合冲剋を取る。古くは、妊娠の有無に「胎」を見たり、恋愛関係で「沐浴」を見たりする場合があったが、妊娠に就いては病院の検査を受ければよい。恋愛関係に於いては、不正なものに就いて「沐浴」と「子卯の刑」が絡んで発現するものがみられることがある。更に「玄武」と「咸池」(桃花煞)が絡むものまであり、特徴的ではあるが、法とするにはサンプルが足らない。

土の進神は、丑→辰→未→戌となり、退神は逆行する。土爻は月破に関しても難しいことがあるため、判断に苦しんだら再占を追加し、総合で判断するのが良い。

 

官鬼爻は、吉を占う場合でも、常に取扱注意で読み取りを誤ると大変なことになる。

之卦に官鬼が化出されると本卦の官鬼より強力な意味が生ずる。他の六親爻に於いても化爻は強いが、特に官鬼は危険とする。

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