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雑記

射覆(上)

射覆(セキフ、セキフク㊟1)というのは、何かで「覆われたもの」を「射あてる」遊びであり、現在でも占い関係の余興などでもしばしば行われる。古典に記された代表的なものでは、漢書の東方朔のエピソードにあるのがこれで、 上嘗使諸數家射覆。置守...
雑記

「呪」という字

先日発売された《奇門遁甲呪術》であるが、表紙に使用する題字の揮毫を依頼され、書体を隷書に決定してから調べている時にちょっとした問題に直面した。 「呪」が隷書に無い。説文にも無い。 仕方がないので、それっぽくでっち上げて書き上げた...
雑記

技術と実践

書籍を読んで学ぶことに就いて批判的な人は、実践を重視するので、技術を高めるべきだと主張する。書籍を後生大事にすることと、実践経験を積むことについては、たとえば荘子に掲載された小話に次のようなものがある。 桓公讀書於堂上。輪扁斲輪於堂下...
雑記

斎、堂、館、閣と号の命名

屋号や書斎、自身の通名等を考える際に悩んだことがある者は多いと思う。たとえば、自分の部屋、書斎に名前を付けるとする。 「○○斎」「○○堂」「○○館」「○○閣」を始め、「○○楼」「○○庵」「○○軒」「○○処」等々がある。ただし、現代の日...
義理易

蒙 六三

蒙卦の六三に、 勿用取女。見金夫。不有躬。无攸利。 女を取るに用うるなかれ。金夫を見ては、躬を有たず、利する攸なし。 とある。これが一般的な読み方なのだが、これを、 勿用取女。見金。夫不有躬。无攸利。 女を取るに用...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(20)

用神と忌神の関係に於ける生剋と吉凶判断。 世爻と用神の関係とその生剋は、占的によって判断が大きく変わる。 世爻に官鬼が附いていることと、子卯の刑を看なくても、音信消息に期待できないことが示されている。 ...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(19)

進神退神の続き これは進神で月破に化している。金の旺じる秋ではなく、月破が合する時に応じたのである。 これは日冲を受けて空に化す。 乱動しているので、じっくり判断する。帰魂卦と反吟は看ない。また、こ...
雑記

靈獸の捕獲

「春秋」という典籍がある。これは魯の年代記の記録を孔子が編纂したものとされ、経書の扱いを受けており、通常は解説である「伝」とセットとなっている。この「伝」には、「左氏伝」、「公羊伝」、「穀梁伝」の三伝が伝わっている。この「春秋」の哀公十四年...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(17)

冒頭の爻象に関する記述以後は進神退神に就いてです。分量が多いので三回に分割します。 「交」と「重」の基本的解釈として、過去から現在、或いは現在から未来といった時空列の固定的な概念は、判断に於けるルーティンワークの紛れや迷いを排...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(16)

凶兆あれこれ。 経験を積んで行くと、往々にして意味不明の得卦が出現するので、その真意を探る必要が出て来る。千金賦後半の增刪卜易の追加分に於ける解説に詳しい。 用神が刑冲等を受ければ必ず影響があるのは前述の如し。...
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