增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(10)

太歳とは、天子の星である。 太陽は地球を支配し、月は地球の地軸を安定させ、四季を作り出し、全ての生物を育む。そして、木星は公転の際に太陽を揺さぶる。 太歳を看ることが少ないのは、平民庶人とは関りが無いからだというのが古典...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(9)

日辰に就いて。 月建と日辰の違いは「冲」の作用にある。月冲は「月破」と称して切り裂くのみであるが、日冲は休囚無気の静爻のみ「日破」となるのが【增刪卜易】の主張である。 【易冒】は重要な古典ではあ...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(8)

原典では、月建を先に記載しているので、月建から。 今回は千金賦本文の訳は省略する。 現在の状況では、月建を重視しない。勿論判断を簡単にするためでもあるが、月は地球に最も近い天体であり、また、応期にも関わるので完全に無...
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增刪卜易で読む「總斷千金賦」(7)

易占に用いられる十二運は、水土一体説のものである。 原典には、火の生旺墓絶が脱落しているので補っておく。 十二運の中で、応験のあるものとして挙げられる「長生、帝旺、墓、絶」以外は通常の生剋で看る。古法の「胎」や「...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(6)

十二運と旬空について。今回は空亡です。 空亡については、判断の際に、その真贋を見極めなければならないとされる。訳アリの偽空亡であれば、再占して、総合で判断することが提唱されている。再占の法は野鶴老人が創始したが、今人にはその...
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增刪卜易で読む「總斷千金賦」(5)

主に冲について。刑、害が付属です。 ここでは、別本に追加されている部分を省略する。以後は注記しない。 六冲卦が六冲卦に変じるものは、六合卦が六合卦に変じるものと同様に、必ず同時に...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(4)

三合について。 底本には、「三合には、日月を含んでも良い。」の記述が欠けている。以下の暗動や応期に関わる項目なので、最初から無かったとすれば不親切である。別本には記載がある。 家宅に関しては、底本と別本に、...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(3)

各章の引用が続きます。主な古典の中では、一番詳しいと思います。 「相合」の定義で、「相」字の意味を軽く理解しておかないと、以後の文章に対する誤解が生ずることがある。ここでは面倒なので省略する。 ...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(2)

用神が日月の両方から剋されている状態に、変爻からの回頭生を受ける。所謂「剋処逢生」である。ちなみに、復が震に変じるのは、卦象でいえば、六合卦が六冲卦に変じている。所謂「合処逢冲」の一形態であり、拘束から解放される象である。 ...
增刪卜易で読む「總斷千金賦」

增刪卜易で読む「總斷千金賦」(1)

增刪卜易の黄金策千金賦を読んでみます。古典ですから、役に立つ部分だけ取り出せれば良いと思います。 【卜筮全書】(古註)と【卜筮正宗】には、ともに理論が述べられているのであるが、古註では、米と飯の関係における、形体とその変化によ...
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