增刪卜易で読む「總斷千金賦」(20)

增刪卜易で読む「總斷千金賦」

用神と忌神の関係に於ける生剋と吉凶判断。

世爻と用神の関係とその生剋は、占的によって判断が大きく変わる。

世爻に官鬼が附いていることと、子卯の刑を看なくても、音信消息に期待できないことが示されている。

世爻や用神が剋されるのは、吉凶ともに成立しやすく、速度も速い。功名占で官鬼が世爻を剋せば、この功名が災いの始まりとするのは奥が深い。

官鬼を用神とする場合には、常に災禍が同時に潜んでいないかをチェックする必要がある。ここでは六合卦を得ており、世爻は月建に旺相し、日辰に帝旺で空亡である。この出空後の寅日に役職を得たのが終わりの始まりである。

增刪卜易では、「害」を単独で看ない。合處逢冲では穿の象を看るが、害として取り上げない。三刑の凶兆は既出。
十二運の「死」は、特に取り上げずに、普通に生剋で判断する。日辰に「絶」すれば、旺相でも凶であろう。

冲については既出。

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